第十八話        「森への道」
アルド「おい、フェイン」
フェイン「はい?」
アルド「手紙が届いているぞ。」

俺は戦から六日後、本拠地に帰ってきた。
フェイン「誰からの手紙だろ。」

「あの事件から四年がたちますね。フェイン。どの位成長したのかわかりませんが、義勇軍に所属しているとあなたの父親から聞いてますし、この手紙を読んでいるという事は元気なのでしょう。さて本題に移りますけどあなたに合わせたい人がいます。とりあえず『妖精の森』というところに来て下さい。地図にマーキングしてありますが、心配なので義勇軍の中の『クロウ』という人がいる筈なのでその人に言って下さい。多分一緒に行ってくれるでしょう。それと出来ればシルフィアちゃんも連れて来て下さい。 母より 」

フェイン「会わせたい人って誰だろう……?」

暫く考えた。妖精の森なんて所は聞いた事も無い場所だ。そんな所で誰に会わせようというのか?
フェイン「まあ良いや。クロウに聞いてみよう。」




――クロウの家――
俺達二人はクロウの家を訪ねた。見たこともない少年(アーク)も来ていた。

クロウ「こんな朝っぱらに何の用だ?」
フェイン「実はこんな手紙が届いてさ。」
クロウ「何々。ふむふむ。確かにこの筆跡は俺が知っている人のものだな。」
フェイン「知っているのか!?」
クロウ「知っているも何も俺は妖精の森で命を助けられたことがあるんだ。二年前。」
フェインはこんなあほみたいに強い奴でも死にかける事があるのか?と思った。
クロウ「んでここに同封されている『神木の枝』。これは何があろうと手放すなよ。」
フェイン「何で?」
クロウ「これを持っていないと妖精の子以外は部外者として中に入れないんだ。」
フェイン「でもさ………。」

クロウ「何だ?」
フェイン「お前は最初どうやって入ったの?」

クロウ「森の近くで生き倒れになっていた所を助けられたんだ。そういう重傷の人は助けていいという事らしかったんだ。それでも助けてくれた娘には感謝してもしきれねえよ。」
アーク「俺達が仲間同士になったのもそこだよな、クロウ。」
初めてアーク(というらしい)が口を開いた。
クロウ「ああそうだな…。」



――二時間後――
二人が森の近くの敵の拠点を偵察するという条件付きで森に行くことになった。
で順列はアーク→クロウ→フェイン→シルフィアになった
装備
クロウ
武器―罅割れた刀
盾―無し
鎧―黒装束
アーク
武器―プロムネス
以下クロウと同じ
フェイン
武器―鉄の剣
盾―銅の盾
鎧―チェインメイル
シルフィア
武器―鉄の弓
盾―銅の盾
鎧―チェインメイル
何で金属系の鎧を上の二人が着けていないのかというと何でも
「機動力と攻撃力が落ちるから」だそうだ。

クロウ「もっとよく準備をしておく必要がありそうだな。」
フェイン「は?」

クロウ「何日かかるか分からないだろ?迷った時のために保存食をもっともって行くべきだな。」

フェイン「そうか?五日分だけじゃ駄目か?」
クロウ「ああ。」

フェインはクロウの指摘を受けて薬品類、食料品類(塩等はビンに入れておく)を買い直しに行く。

かなりの量は必要である。かなりの距離を歩く事になる。

となると五日分ではやや不安が残る。


全ての準備が整った後出発した。
作者後書き
最初短すぎてこの話はかなり加筆しています。
最初書いた時は作者後書きをこの話だけすっ飛ばそうかなーと思った位でした。
後書きのネタが無いのはいつもの事、ですが。

シュンの一言:保存食5日分以上ってどれぐらいの重さなんですかね?(ヤマチュウさんなら分かる気がしますが)