第十四話        「属性」
丸一日歩いて次の村に着いた。そこの村で宿に泊まって(フェインが女風呂を覗いてボコされたのは余談)タンコブの塊とその幼馴染と記憶喪失とよく分からないが付いてきた女は歩き始めた。
しかし村を出る前に勉強不足という事で図書館に寄って本を読んだ
「術をぶつけ合った時の基本的な属性の相性表」曰く
火→木
↑ ↓
水←雷
まあ役立つのはこの位だろう。
その村を後にした。




ニーシェ「そういやフェインってなんで義勇軍に入ったの?」
フェイン「簡単にいえば仇討、だな。」
暫くその場に沈黙が流れる。

ヤマチュウ「目の前に…何かいるぞ。」
巨大カマキリ×3がいた。その鎌の切れ味は丸太を切るとも言われている。と
巨大カマキリA「ギィィィ!」
そのうちの一匹は頭と胴がヤマチュウの剣の一撃で離れ、斃れていた。
ちなみに甲殻系の敵(カニやエビ、昆虫など外骨格をもつ生物)には矢や弾、鞭は効き難い。だが剣や槍(刀)の場合は話は別で関節部に的確に攻撃する事で急所まで攻撃を届かせることができる。種類によっては火やら雷がよく利く場合がある。また変温動物なので冷気がよく効く。
フェインも鉄の剣を抜く。そして斬りつける。鎌が切れて落ちる。
続いて刺突をお見舞いする。二体目が斃れる。
もう一体はシルフィアのフロストで轟沈していた。






暫くして夜になった野宿の支度をし、不味い飯を食って寝た。








―一方こちら本拠地―
アルド「クロウ、アーク。」
クロウ「何ですか?」
アルド「この辺りの帝国軍の拠点を偵察して来い。クロウは西、アークは東だ。」
二人「「わかりました。」」
アルド「それと奴等に会ったらこう伝えておけ。近くで我軍と敵との戦闘があったら参加しろと。」
クロウ「はい。」
アルド「お前等も同じだ。」
クロウ「はい。」
アルド「お前達の返事はいつも短いな。」
クロウ「余計な事を話す必要が無い、からですよ。」
アルド「そうか・・・」
言っていると二人はもう消えていた。
春になったのに寒い、嫌な風が吹いていた。
何か悪いことが起きなければ良いが、と思った。



作者後書き
オールスターゲームを見ながら書いたこの回。それほど変わりが無かったのではないかと思う今日この頃。
書くネタがないのでこれで失敬。

シュンの一言:カマキリの卵から出る子供の量って、凄いですよね