第九話     「戦」

約三日後ぐらいに敵が来るらしい。
間諜からの報告で、確かな情報だ。今、軍の中は慌てている。
アルド「どうする…。歴戦の将やクロウ、アークと言った者達を抜かして誰を一軍の将にするか…。」
今ここに残っているのは新しく加入した兵しかいない。きちんと調練を積んである兵は、
各地に出払っているのである。
今残っているのは、フェインとほぼ同期の者しかいない。
アルド「仕方あるまい…。フェイン達を使うか…。」



フェイン「んで俺達にねぇ…。」
その旨をふくんだ伝達員に伝えられた。
伝達員「時間がないんです早くしてください!」
急いで三日で調練を兵に課し、鍛え上げた。

そして
―作戦会議―
アルド「今回は寡兵で大軍を撃ち破らなければならない。」
フェイン「となると?」
アルド「籠城するか、奇襲か…と言う事になる。」
ヤマチュウ「だが籠城しても勝ち目は薄いんだな、これが。」
フェイン「何で?」
ヤマチュウ「相手は正式軍…つまりこの国の官軍ということなんだ。当然相手は物資を集めてくるから、
物資が少ない上分散しているこちらが先に兵糧が尽きるのは必至だからだ。」
アルド「相手は歴戦の将だけに奇襲の対策も怠っていないだろうしなぁ…。」
ヤマチュウ「どんな事があってもこちらの劣勢は確実。」
シルフィア「ならどうやって?」
相手の主戦力は騎馬である。一旦出撃してから逃げることは出来ない。追いつかれるだけである。
ヤマチュウ「騎兵隊と戦う時は機動力を殺さなければならない。柵を築くにも時間が足らない。」
アルド「となると山岳戦しかないな…。」
布陣を決める事になった。
                    __________
        壱   本   四  / 
     __________       _/
    /    |      / 
   /     | 弐  参 /
  /      |_  伍 |
 /       | _陸 漆 /
/          登山口 /
幸い登山口は狭いため、一気に大軍は通れない。陸、漆、伍の軍が敗れても弐、参、それらがさらに敗れても、壱、四の軍が挟撃可能という三段構えの陣である。



それぞれ
壱、四の軍…ヤマチュウ指揮下計400人(ヤマチュウは四の方におりそれぞれ200人づつ)
本陣、伍の軍…アルド指揮下計800人(各500、300人)
弐、参の軍…フェイン指揮下計400人(各200人づつ)
陸の軍…シルフィア指揮下計250人
漆の軍…ニーシェ指揮下250人
という配分になった。こちらの総動員(残ったやつら全部)数2500人。
相手の総勢は2万5000人相手が10倍する兵力を有する。
相手の突撃が始まった…。


作者後書き
いよいよ戦が始まります。でもここではあまり書くこと無いんだよなーはっきり言って。(笑)
ネタがないんでさっさと終わります。

シュンの一言:すみません、俺にはこの陣形は分かりません・・・(泣)