第八話  「謎の少年、クロウ出陣」

アルド「あの四人が・・・・俺達の同年齢で最強の奴と戦いたい、と俺に言ってきてな、クロウ、アークそれでお前達を呼んだわけだ。」
クロウと呼ばれた少年「俺たちの同年代で勝てる奴が居るわけない、と言わんばかりの一言ですね。いいでしょう戦ってやりましょう。」
アルド「いやまて。今はまだ時期尚早だと思うからぶつからない方が・・・。」
クロウ「いえ・・・その四人たしか復讐の為に身を投じた奴以外は、面白そうだから、とか日常がつまんないとか言ってましたよね。」
アルド「ああそうだが・・・。」
クロウ「戦いをなめきった残りの三人・・・。ここらで戦いがどういうものかを叩き込んだ方が良いのでは?」
アルド「だが軍内の最強二人のお前等がぶつかって大丈夫なのか?」
クロウ「成る程・・・わかりました。ではぶつかるのは私一人と言うことで良いのでは。アーク、それでいいな?」
アークと呼ばれた少年「ああ・・・。」
クロウと呼ばれていた少年はその他の用を済ませた後直ぐに四人組の所に向かった・・・。









こちら四人組の所
フェイン「・・・んで?そんな申し込みをリーダーの所にしたのか・・・。」
フェインはその事を知らなかったし、戦う気もなかった。
だが成り行き上戦わなければなるまいとも思った。
クロウ「ほお・・・、となるとお前はあまり戦う気はない、と言うんだな?」
四人「「「「えっ!?」」」」
クロウ「おっと自己紹介がまだだったな?俺はクロウという。お前等が戦いたいって言ってたらしいな」
いつの間にか、後ろに面接の直前に視線が会った少年がいた。
クロウ「そしてたしかフェインと言ったな?会いはしたが話すのはこれが初めてだな。」
フェイン「ああ・・・。」
クロウ「今はまだ戦いたくないと言うのは何故だ?」
フェイン「今はまだ戦っても・・確実に勝てない、と思っただけだ。」
クロウ「ふーむ一度の対峙で相手の力量をある程度見極められるというのは、
後ろの大馬鹿三人組よりはマシなようだな・・・。」
シルフィア「何をー。」
シルフィアが呟き弓に矢をそっとつがえる。
シュッ、パシッ!
何と矢を掴んだのである。
クロウ「今のは・・・宣戦布告と受け取っていいんだな?」
クロウが刀を抜く。
他の三人も臨戦体制に入る。
四人は飛び退いて距離をとる。
フェイン「ブラスト!!」
シルフィア「フロスト!!」
ニーシェ「キエアル!!」
三人の同時術攻撃である。
クロウは刀を納め・・・
クロウ「らぁっ!!」
抜刀の風圧で術を消し飛ばした・・・。
クロウ「今のは・・・術っていうのか?ただの魔力の無駄射ちじゃあないのか?」
ガッ!
クロウが・・・消えた?いや・・・
シルフィア「きゃっ!?」
ニーシェ「うわっ!?」
二人が蹲る。何故だ?と思っていると元の場所にクロウが居た。
クロウ「たかだか峰打ち一撃で倒れるとは・・・こんなに打たれ弱くて俺に挑もうなど、百年早い・・・。」

フェイン「超高速移動・・・か?」
クロウ「まだまだ本気とは言えんな・・・こんな物では。正確に言うと、俺の最高速度、神速の六歩手前だ。速さにすれば何十分の一だ。」
フェイン「まだ速くなるのかよ・・・。さらに希望を削がれた気分だぜ・・・。」
シュッ・・・
また消えたように移動する。
ギィンという音がする。ヤマチュウが剣でクロウの刀を受け止める。しかし
ヤマチュウ「うおっ!!」
受け止めたのはいいが、その衝撃でヤマチュウは大きく吹っ飛ばされる。
ゴキッという音がしたような気がする。
フェイン「ヤマチュウ!?」
クロウ「あのぐらいじゃ死なんよあいつは。」
フェイン「くっ…。」
銅の剣を構える。
銅の剣を横になぐ。と同時にクロウも刀を横になぐ。
キィン、という音がした少しあと、剣の刃の部分が落っこちてきた。
フェイン「くっそー…。」
クロウ「別にお前等の首を取りにきたんじゃないからこれで終わりだ。」
そう言ってクロウは去って行った。

作者後書き
フェインをあっさり倒したヤマチュウをこれまたあっさりクロウが倒しました。
この戦いわざわざここまで引っ張ってきたんですよねここまで。
まあでも作中で彼が言っている通り、彼はまだ本気を出してはいません。
彼が本気を出すのはいつになるのか私もまだ決めかねている所です。


シュンの一言:クロウはうザキャラですね、分かりますw